乳幼児に高血圧が遺伝する

高血圧は国内の成人では4人に1人が該当しており、世界では日本が最も多いと言われる病気です。様々な要因がありますが、その中で注目するべきなのが、親から受け継いだと明確に分かる責任遺伝子です。現在の研究で分かっているので、両親が高血圧であれば乳幼児は2分の1、片親では3分の1、両親ともに正常値であれば乳幼児は20分の1の確率で高血圧になるということです。この遺伝が原因とされるものを本能性高血圧症と言います。全ての遺伝子を対象に調査したところ、どの種類の責任遺伝子が影響しているか特定することは難しいです。ただしアンジオテンシンノーゲンという遺伝子型の人が塩分を過剰摂取した生活を続けると、高血圧になりやすいです。しかし遺伝的要因があってもなりやすいというだけで、必ず症状が出るわけではありません。特に乳幼児期は親が食事や運動などを管理するので、生活習慣を見直すことで予防や改善が可能です。食事では塩分を少なめにします。塩分を摂取すると血液中のナトリウム濃度が高くなり、濃度を元に戻すために血液中に多くの水分を取り込みます。血液の量が増えることで、血管は圧迫され高血圧になります。現代人は濃い味を好みがちですが、乳幼児にその味を覚えさせると、その後薄味では物足りなくなるので注意します。また睡眠不足やストレスなども要因となるので、快適に暮らせる住空間を作ることも重要です。血圧が高くても自覚症状が出ない人は多いです。しかし乳幼児の高血圧は、そうでなかった乳幼児と比べて、大人になって合併症を発症しやすいとされます。家族に該当者がいる家庭では、危険因子とされる生活習慣を排除して子育てをする必要があります。

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